0.999...=1がようやく理解出来た
図書館で無限の不思議という本を借りてきた。
- 作者: 仲田紀夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1992/12/15
- メディア: 新書
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数々の童話・伝説・落語に登場し、数々の数学者・哲学者を悩ませてきた「無限」を歴史と共に追って行く本。おもろすぎる。
半分くらいまで読んでようやく、0.999... = 1を理解したのでエントリしとく。
1枚の紙とハサミを用意する
1枚の紙の面積を1とする。
半分に切る。
片方を半分に切る。
そのまた片方を半分に。
・・・永久に続ける。
永久は無理なので、このへんで中断して。
問題
紙片の面積の合計は?
答え
1
どんだけ切っても、紙片の面積の合計は変わらない。
数学で
1 = 1/2 + 1/2
1 = 1/2 + 1/4 + 1/4
1 = 1/2 + 1/4 + 1/8 + 1/8
1 = 1/2 + 1/4 + 1/8 + 1/16 + ...
2進数で表すと、0.111... = 1となる。
10進数で
紙を9/10と1/10に分割していけば、
1 = 9/10 + 1/10
1 = 9/10 + 9/100 + 1/100
1 = 9/10 + 9/100 + 9/1000 + ...
0.999... = 1
なんだ。たったそれだけ。
状態
「紙片を切ってる」という状態を「...」と表す。
なんか足りない気がするのは、...という状態を含んでいないからだと思われる。
状態の登場によって、無限を表現することが可能となった。
まとめ
- 何かが足りない訳じゃない。ぴったり足りてる。
- ...は状態。
- プログラミングでも状態を表すことは出来る。
- 関数内に1を閉じ込める事が可能だと気付いた時、0.999...を受け入れることが出来た。
ようやく無限(小)という魔物を手に入れた気がする。
新たな疑問
ところで無限大ってなんだろう・・・
状態なんだろうけど、どんな状態?
参考
更新履歴
- 2012/10/27
- わかりにくい表現を訂正